東京市場 午前概況 ドル円は売り先行も103円前半では底固さ示す

2014年04月11日 12:03

東京タイム午前では、海外市場の流れを引き継ぎリスク回避の円買いが先行した。米株式市場の大幅下落を背景に、日経平均は一時400円を超える下げ幅を示現。約半年ぶりの安値水準となる13885円まで下落した。日米の株価が大幅に下落するなど、リスク回避ムードが強いなか、ドル円は101.32円まで下押して昨日の安値をわずかに下回った。もっとも、日経平均が下げ幅を縮小させたことや、株安に対するドル円の下落が限られ底固さを示したこともあり、値ごろ感からの買いにも支えられて101.71円まで買い戻された。クロス円も売りが先行したが反発。ユーロ円は140.72円を安値に141.29円、ポンド円は169.98円から170.54円まで持ち直した。ユーロドルはNYタイムから堅調地合いを引き継ぎ、1.3890ドル前後と高値圏で推移し、ポンドドルはユーロポンドでのユーロ買い・ポンド売りの動きが重しとなって、1.67ドル後半で伸び悩んだ。発表された中国3月消費者物価指数(CPI)は前年比で市場予想通りの+2.4%となり、同3月生産者物価指数(PPI)は-2.3%と、市場予想の-2.2%をやや下回った。ほぼ予想通りの結果に市場の反応は限定的だった。
 オセアニア通貨は軟調な推移が継続。金融市場全体でリスク回避ムードが強く、豪ドル/ドルは0.9363ドル、NZドル/ドルは0.8624ドル、豪ドル円は95.06円、NZドル円は87.64円まで下落した。
 午前のドル円は昨日の安値水準で下げ渋って反発したが、地合いの悪さは改善されておらず、足もとでは上値の重い展開が続くと予想される。午後も、日経平均の動向を眺めながらの展開となりそうだが、102円の大台回復は厳しく101円半ばを中心とした上下になりそうだ。