東京市場 午前概況 ドル円は前日引け値水準を挟んで底堅く推移

2014年10月16日 12:36

東京午前の為替相場では、前日の米市場のドル安が一服。主要通貨に対するドルの下げ止まりと、株安を受けた円買い圧力が交錯するなか、ドル円は106円近辺で底堅く推移した。
 
ユーロ円は136円を超えた水準にあったストップロスの買いを誘発し、一時136.24円まで上昇。昨日高値を上回り、じり高の展開を見せた。ユーロ円につられるかたちで、ユーロドルも一時1.2845ドルまで上昇。方向感は限定的だったが、ユーロは対ポンドや豪ドルでのユーロ高も支えに底堅く推移している。ポンドドルは1.60ドルを挟んで上下し、ポンド円は169円半ばを中心とした振幅。資源国通貨は世界的な株安への警戒感も背景に戻り売りが先行。豪ドル/ドルは0.8778ドル、NZドル/ドルは0.7958ドルまで水準を切り下げたが、下値は広がらず買い戻された。豪ドル円は93.03円まで下押して戻りが鈍かったが、NZドル円は84.32円から84.79円まで反発するなどしっかり推移。
 
昨晩のパニック的なドル売りもひと段落した。相場は冷静さを取り戻し、東京午前ではポジション調整による小さな値動きが支配的だった。午後に入っても重要指標の発表予定はなく、手がかりは乏しい。劇的な値動きを見せた直後なだけに、次のきっかけを探る展開が予想される。
 
 
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