東京市場 午前概況 ドル円は上昇も動意一巡で下押し

2015年01月23日 12:16

東京タイム午前は、ECB追加金融緩和を背景としたドル高・ユーロ安が継続、日経平均株価の上昇を受けリスク選好の円売りも先行した。日経平均株価は一時前日比で200円を超える上昇となった。ドル円は海外市場からのドル高に円売りが加わり、3日ぶりの高値118.82円をつけた。しかし動意一巡でドル買い・円売りの流れが停滞すると、実質ゴトー(5・10日)の仲値過ぎからは円買い戻しが優勢で、118.25円までレンジ下限を広げた。クロス円もおおむね同様の推移で、ユーロ円は135.05円まで水準を回復した後に134.42円まで、ポンド円も178円半ばから177円半ば、スイスフラン(CHF)円は136円後半から135円後半へ反落した。ユーロドルは1.13ドル台で安値もみ合い、ポンドドルは1.50ドル前半で動意薄だった。
 
オセアニア通貨は、強めの中国1月HSBC製造業PMI・速報値(結果49.8、予想49.5、前回発表値49.6)の発表後、豪ドル円が95.37円、豪ドル/ドルが0.8054ドル、NZドル/ドルも0.7528ドルへじり高も頭打ち。NZドル円も89円を挟んでさえない動きだった。
 
ドル円は海外からのドル高・円安の流れに一巡感が生じている。午後は週末を控えたポジション調整がより強まることも考えられる。ギリシャ総選挙を控え、売り込まれたユーロの調整フローが強まる可能性もある。欧州勢が参入してくる際の動意に留意したい。