東京市場 午前概況 ドル円はフローで上下、株価堅調も円売り限定的

2015年02月26日 12:02

 

東京タイム午前、ドル円は月末の駆け込みフローで上下した。底堅い株価推移も好感され、仲値公示にかけて一時119.10円まで水準を上げた。しかしその後は本邦輸出企業の円買いも上値を抑えたもようで、119円前後の動きに落ち着いた。日経平均株価は一時18694円まで上昇し、年初来高値を更新している。
 
クロス円も総じてドル円の底堅さに影響され円安推移。ユーロ円は135.36円、ポンド円は185.03円、スイスフラン(CHF)円は125.49円まで水準を上げた。ユーロドルは1.13ドル後半、ポンドドルは1.55ドル前半から半ばで小動きだった。
 
資源国通貨は、加ドル円が95.75円までじり高となったものの、豪ドル円は弱い豪民間設備投資が重しとなって93.30円までじり安。NZドル円もオセアニアタイムにNZ貿易収支の好転から17日以来の大台回復となる90.04円まで上昇が先行したこともあって、89円後半で伸び悩んだ。豪ドル/ドルは0.7837ドルまで下落。豪10-12月期民間設備投資は前期比-2.2%となり、市場予想の-1.6%よりマイナス幅が拡大。前期の+0.6%(+0.2%から修正)から減速した。来週のRBA金融政策発表における利下げ織り込みが強まった。NZドル/ドルは、1月のNZ貿易収支が予想に反して黒字となったことで、一時0.7577ドルまで水準を上げたものの伸び悩んだ
 
午前は月末フローによる動意や、指標結果を受けた資源国通貨の上下も見られたが、全体的に方向感はまちまち。ギリシャ支援交渉が山場を越えたほか、イエレン米FRB議長の議会証言も波乱なく通過し、目先のテーマに欠ける。午後も各通貨の方向性が定まらないまま、欧州勢の参入を待つことになりそうだ。