東京市場 午前概況 ドル円の値幅は10p程度、材料難でこう着

2014年07月14日 12:20

週明けのドル円・クロス円は、先週末終値近辺での上下動に終始。手掛かりが不足する中で、明日の日米イベントを見極めたいとの思いから、様子見ムードが強くなった。関連市場では、日経平均株価や米10年債利回りは小幅に上昇したが、市場の動意を促すだけの材料にはならなかった。日経平均株価は40円程度高い15200円付近、米10年債利回りは2.53%付近で推移した。
 
ドル円は101.30円台で振幅。101.00円付近では底堅さを確認したものの、101.50-80円レベルには断続的に売りオーダーが観測されているようで、戻りも鈍かった。また、米ウォールストリート・ジャーナル紙が、FRB内で利上げ時期の前倒し協議が加速しているようだとの観測記事を先週末に伝えたが、市場はあまり反応を示さなかった。ユーロ円は、ウクライナの情勢不安から137.83円までレンジ下限を広げたものの、値幅は15p程度と極端に狭く、動意があったとも言えない状況だった。
 
他通貨の動意も限定的。ユーロドルは1.3600ドル前後、ポンドドルは1.7110ドル前後、ドル/スイスフラン(CHF)は0.8920CHF付近でもち合い。一方で、オセアニア通貨はじり高。下押し材料が見当たらない中で、短期勢の買い戻しが優勢となったもよう。豪ドル/ドルは、先週末のスティーブンス豪準備銀行総裁のコメントが尾を引き、0.9372ドルまで売りが先行した。しかし、下押し一巡後は0.9402ドルまで切り返した。豪ドル円も95.31円まで上昇。NZドル/ドルは0.8823ドル、NZドル円は89.44円までレンジ上限をわずかに広げた。
 
午後も、様子見ムードが継続か。明日の日米金融イベントを控えて、投資家は積極的に仕掛けづらい状況。ドル円やクロス円は株価動向が影響して小幅な振幅はあるだろうが、大きくレンジを広げるような流れにはならないだろう。