東京市場 午前概況 ドル全面高、ドル円は6年ぶりの110円大台復帰

2014年10月01日 11:56

東京タイム午前の為替相場は小幅ながらドルが全面高。昨日のNYタイムでは米経済指標が総じてさえない結果となり、ドル買いが一服していたものの、米景気懸念を強める内容には至らず、ドル高基調は継続。前引けにかけてプラス圏に浮上した日経平均の動きも好感し、ドル円は2008年8月以来の110円大台を回復するとストップロスの買いも巻き込んで110.09円まで上値を伸ばした。注目された日銀短観は、大企業非製造業業況判断が市場予想を下回ったものの、大企業製造業業況判断DIは予想に反して2四半期ぶりに改善し、大企業設備投資も上方修正された。景気悪化を示す内容とはならず、日銀による追加緩和への期待感は強まらなかった。中国9月製造業PMIは前月から横ばいの51.1で、市場予想をわずかに上回ったが、反応は限定的。
 
ドルが全面高。ユーロドルは1.2608ドル、ポンドドルは1.6179ドル、NZドル/ドルは0.7761ドルまで下押し、ドル/加ドルは1.1223加ドルまでドル高・加ドル安が進んだ。クロス円は、主要通貨の対ドルでの下落が重しとなるも、ドル円の上昇に支えられて小じっかり。ユーロ円は138.80円、ポンド円は178.13円、加ドル円は98.13円まで上値を伸ばし、NZドル円は85円半ばで下げ渋った。
 
豪ドルは軟調。さえない豪小売売上高を背景に、ドル全面高で売りが強まっていた豪ドル/ドルは0.8666ドルまで一段安、1月以来の安値をつけた。豪ドル円も95.30円まで下げ幅を拡大。豪8月小売売上高は市場予想の前月比+0.4%に対し、+0.1%にとどまった。
 
午後は、6年ぶりに110円大台を回復したドル円が大台達成感からやや調整が強まるか、それとも大台定着を狙った動きとなるかに注目したい。米早期利上げへの思惑からドル高基調が継続されており、ドル円の下値は堅いだろう。午後に注目イベントは予定されておらず、明日以降のECB理事会や米雇用統計を控え様子見ムードが強まる可能性も。
 
 
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