東京市場 午前概況 ドル全面高 ドル円は連日の高値更新

2014年09月12日 12:26

東京タイム午前はドルが全面高。3連休を前に模様眺めを決め込むことも想定されたが、ドル円は仲値に向けたドル買いフローも後押しとなって騰勢を強めると、107.31円まで上昇して連日で高値を更新する展開。朝方には106.97円まで下押しを先行させたが、早くも大台割れでの買い意欲を確認した。時間外の米長期金利は8月1日以来の高水準となる2.56%前後まで上昇。米早期利上げ期待を背景に、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けたドル高との認識が支配的だが、トレンドフォロー型の取引が上手く機能するなかで材料は後付けとの雰囲気も感じられる。
 
ユーロドルは1.2914ドルまでじり安。足元で弱さの目立つ豪ドル/ドルは、0.9060ドルまで下値を拡大させて3月24日以来の安値を塗り替えた。NZドル/ドルは0.8157ドル、ドル/加ドルは1.1058加ドルまで対ドルで弱含んだ。また、ポンドドルはNY終盤からの上げが一服。1.6277ドルまで上昇後に1.6229ドルまで上げ幅を縮小させている。英民間調査会社YouGovが実施した最新の世論調査では、スコットランドの英国からの独立反対が52%と、賛成派を上回った。先日は、この調査で賛成派が半数を超えたことが嫌気されてポンドが急落していた。投票を来週に控えるなか賛成派・反対派の割合は拮抗しており、楽観的な見通しにシフトしづらい状況は継続しそう。ポンド円も174.23円を高値に伸び悩んでいる。
 
ユーロ円はドル円の上昇に支えられ、昨日高値を超えて138.66円まで上昇。水準としては7月前半以来の高値圏だが、対ドルの上値が重かったことで上げ幅は限定的。豪ドル円は97.18円、NZドル円は87.49円まで売られるなど上値の重い推移が継続している。
 
ドル円は上方向を意識した流れが続くだろう。本邦の連休を控えて勢いこそ限定的になりそうだが、複数の要因がドル高をサポートしており、地合いを転換させるような話題に乏しいなかでは下値への不安も少ない。日経平均株価は節目の16000円回復に迫っている。株価との相関は薄れているものの、午後にこの水準を攻略する場面があれば、ドル円が一段高を演じる可能性は高いだろう。
 
 
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