東京市場 午前概況 ドルが小幅安、NZドルは買い先行も続かず

2014年09月22日 12:09

東京午前はドルが小幅下落。FOMCやG20などの大きなイベントを通過したほか、米商品先物取引委員会(CFTC)が発表するIMM通貨先物のドルロングポジションが小幅に低下していたことから、ユーロを中心にドルには調整売りが入った。ただ、日欧米などの金融政策の方向性を踏まえれば、ドル高地合いが大きく崩れるイメージもなく、ドルの調整も限定的だった。
 
ドル円は、米長期金利が時間外で2.55%付近まで低下するなか、108.73円まで下げた。一方で、ユーロドルは1.2859ドル、ポンドドルは1.6355ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9387CHF、ドル/加ドルは1.0930加ドルまで他通貨高・ドル安が進む場面があった。オセアニア通貨は全般伸び悩む格好に。総選挙で与党が大勝したことを受けて、NZドル/ドルは早朝に0.8160ドルまで買い進まれた。しかし、対ユーロでNZドルの上値が重くなったことが影響して、0.8140ドル台へ押し戻された。NZドル円も89.06円を頭に88.70円近辺まで下げた。
 
その他のクロス円は、ドルに対する円と他通貨の動向に挟まれて、明確な方向性は見極めづらかった。ユーロ円は140.00円前後、ポンド円は178.00円前後、加ドル円は99円半ばでの小動きが続いた。
 
この後もドルに対する調整の流れが緩やかに継続するだろう。ただ、本邦勢は明日が祝日であるほか、四半期末が迫り仕掛け的な取引を見送る傾向がある中で、ドル円の調整は限られそうである。