東京市場 午前概況 ギリシャ問題で、やや株安・債券高・円高

2015年02月17日 12:09

東京午前の為替市場は小動きながらドル円・クロス円は重い動きで、ギリシャ救済協議の物別れを嫌気した流れが継続。ただ、20日まで交渉が継続される可能性が高いこともあり、リスク回避の動きは限定的。日経平均は小反落し、連休明けの米長期債利回りは低下した。ドル円は118.24円を安値に118円前半で小動き。甘利再生相は「円安、現状ではプラスのほうが大きい」とし、麻生財政相も「円安は悪いと思わない」と、円安への懸念は示さなかった。ユーロ円は2月9日以来に134円大台を割り込むと133.96円まで弱含み、ポンド円は181.59円、スイスフラン円は126.74円、加ドル円は94.82円まで小幅安。また、ユーロドルは1.13ドル前半で上値が重く、ポンドドルは1.53ドル半ばで小幅な上下にとどまった。
 
オセアニア通貨は小じっかり。豪準備銀行(RBA)金融政策決定理事会の議事録では、豪ドルが引き続き高い水準であることが指摘され、豪ドルは一時的に売られる場面もあったが、反応は限定的。豪ドル/ドルは0.7743ドルから0.7798ドルまで持ち直し、豪ドル円は91.60円を安値に92.31円まで反発した。同議事録ではまた、2月の利下げを3月まで待つことも協議したことが明らかになり、賃金の伸び抑制は低インフレ持続を示唆するとした。NZドル/ドルは0.7523ドル、NZドル円は89.05円まで小幅高。
 
物別れに終わったギリシャ救済協議への欧州勢の反応を見極めたいこともあり、午後は値動きが一段と狭まるか。また、明日に日銀金融政策決定会合の結果、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控え、様子見ムードも広がりそうだ。