東京市場 午前概況 オセアニア通貨がさえない、豪ドル円は95円割れ

2014年07月16日 12:13

東京タイム午前の為替市場はオセアニア通貨が軟調。NZドルは、予想比弱めとなった消費者物価指数(CPI)が材料とされたほか、豪ドルは豪州の金利低下が影響した。NZの4-6月期CPIは前年比で+1.6%と、市場予想+1.8%にとどかなかった。これを受け、NZドル/ドルは0.8697ドル、NZドル円は88.48円まで下落した。対ドルでは6月25以来の低水準をつけた。NZ準備銀行が、24日に25bpの追加利上げを行うとの見通しに変化はないが、1-3月期からの伸びがわずかだったことで、7月以降いったん利上げサイクルが休止するとの観測が強まっている。こうした見方も、NZドルの上値を重くした可能性はある。
 
豪ドルもさえない展開。注目された中国4-6月期GDP・前年比が+7.5%と、市場予想の+7.4%を上回ったほか、同時に発表された他の指標もおおむね市場予想より良かった。ただ、ある程度織り込み済みだったこともあり、豪ドルは次第に利食い売りに押された。また、豪州債利回りが低下したことも加わって、豪ドル/ドルは0.9336ドル、豪ドル円は94.99円までレンジ下限を広げた。
 
この間、ドル円はしっかり。オセアニア通貨を筆頭に他通貨でドルが強含んだことが下支えとなり、仲値の時間帯に101.77円まで上伸して昨日高値を上抜けた。クロス円の一角もレンジ上限を拡大。ユーロ円は138.09円、ポンド円が174.41円、スイスフラン円が113.60円まで上昇する場面があった。ただ株価が前日終値付近でもち合うなど、方向性が定まらなかったこともあり値幅は狭かった。
 
この後は、株価動向を横目で見ながらの推移となるか。午後は、市場の動意を促すような指標発表もないことから、株価動向を眺めながらの展開が中心となるだろう。ただ、午前に軟調だったオセアニア通貨がもう一段下げ幅を広げるようなら、クロス円がその動きに引っ張られて全体的に円買い地合いが強まる可能性はあるか。
 
 
 
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