東京市場 午前概況 ややドル売り優勢、ドル円は107円後半をもみ合い

2014年10月10日 12:22

東京午前の為替相場は、ユーロが買い戻される展開に。昨日の株安を背景としたドル買いが一転、ドル売り・ユーロ買いが進みユーロドルは一時1.2717ドルの高値を付けた。またこれに呼応するように、ユーロ円も一時137円超えを果たした。ドル円は日経平均が200円超の下げ幅となった場面では107.65円まで弱含んだが、寄り付き後の株式市場への売りが穏やかになると円買い圧力も後退。日経平均が4日続落の-152円の15326円で引けた現在は、107.80円台付近でもみ合いとなっている。
 
ラガルドIMF専務理事の「ユーロ圏のリセッション入り確率は約35%」といった発言や世界経済の不透明感から、昨日のNYタイムはユーロ売りが優勢となっていたが、東京タイムに入ってからはドル売りが優勢となっている。しかしドル買いトレンドを覆す材料が豊富に出ているわけでもない。足元ドル売りが優勢とはいえ、ドル円・ユーロドルとも今以上にドル安が進行するかは懐疑的だ。
 
本日は加9月失業率や各国金融当局者の講演が控えている。各国中央銀行の景気判断とそれに伴う金融政策見通しが示されるなら、それに対応した通貨が値動きを見せる可能性はある。とはいえ、他の主要国と比較して米経済の堅調さに変化はみられず、長期的なドル高トレンドは維持されると思われ、相場への影響があっても一時的か。
 
 
 
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