東京市場 午前概況 まちまち 米市場からのドル安や円高は序盤に失速

2014年07月09日 12:43

東京タイム午前は各通貨でまちまち。欧米株安を受けた本邦株価の下げが序盤に一巡したことで、下押しを先行させたドル円やクロス円は持ち直す展開。また、海外市場の流れを引き継いではじまったドルのじり安地合いも米金利の上昇で長続きせず。NYタイムに米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表を控えていることもあって、目立った動意は確認できなかった。
 
ドル円は朝方に昨日安値を下回る101.45円をつけたあとは101.50円台で横ばい。15200円の大台を割り込んで始まった日経平均は、安値から一時100円前後反発して下げ渋った。クロス円もユーロ円が138.15円、ポンド円が173.86円を安値に、それぞれ138.28円、174.04円まで持ち直し。資源国通貨は対ドルの底堅さも支えとなり、豪ドル円が95.61円、NZドル円が89.34円まで上値を伸ばす場面もあった。発表された中国6月消費者物価指数や同生産者物価指数はともに市場予想をわずかに下回ったが想定の範囲とされほとんど材料視されなかった。
 
対ドルは総じて買いを先行させたが徐々に失速。時間外の米長期金利が前日の低下分をいく分取り戻す格好で推移したことでドル売り圧力が後退した。ユーロドルは1.3624ドル、ポンドドルは1.7142ドル、豪ドル/ドルは0.9416ドル、NZドル/ドルは0.8799ドルを朝方からの高値に水準を下げた。
 
午後も流れの読みづらい展開が続くことになりそうだ。サプライズは少ないと思われるが、FOMC議事録への警戒感は一定水準で維持されている。本日からイングランド金融政策委員会(MPC)理事会も開催されるなど、米英の金利正常化にむけたスタンスを見極めたいとの思いが短期的な動意を手控えさせるだろう。