東京市場 ドル高、オセアニア通貨は明暗分かれる

2014年08月12日 12:34

午前の為替市場はドルが全面高。地政学リスクに対する警戒が和らぐ中、米長期金利がもち直し気味に推移したことがドル買いを誘った。ドル円は102.37円まで上昇し、目先の上値めどとされた200日移動平均線を一時上回った。
 
ユーロドルは1.3368ドルまで下落。ウクライナ情勢の混乱が影響して、週後半に発表されるユーロ圏主要国の4-6月期国内総生産への警戒が高まった。また、ポンドドルはさえないBRC小売データが重しとなって、1.6770ドルまでレンジ下限を広げた。そのほかでは、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9083CHF、ドル/加ドルは1.0940加ドルまでドル高が進んだ。
 
オセアニア通貨は明暗が分かれた。ドル買いの流れに押されて0.9248ドルまで下げていた豪ドル/ドルは、企業景況感の改善や住宅価格指数の上昇が好感されて、0.9269ドルまで上昇。豪ドル円も94.84円まで高値を塗り替えた。一方で、NZドルはさえない展開。NZ不動産協会が発表した住宅価格指数が3カ月連続で減少したことから、NZドル/ドルは0.8425ドル、NZドル円は86.19円まで下げ幅を拡大した。
 
その他のクロス円はもち合い。ドル円と他通貨の動向に挟まれて明確な方向性は定まらなかった。ユーロ円は136円後半、ポンド円は171円半ば、スイスフラン円は112円半ばとNY終値付近で上下動した。
 
この後も、ドルは底堅く推移するか。ウクライナ情勢の混乱による経済成長の鈍化が懸念され、ユーロには下向きの圧力がかかりやすくなっている。ユーロ安を通じたドル買いに支援されて、ドル円は直近高値となる102.46円付近までの戻りを試す可能性はあるか。
 
 
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