東京市場 ドル全面高 米雇用統計の余韻も影響か

2014年07月07日 11:53

東京タイム午前は小幅ながらドルが全面高。先週3日の強い内容となった米雇用統計後、米祝日の影響で株式・債券市場が短縮取引や休場となったことで、ドル買いの動きが十分に消化しきれていなかった影響もあったもよう。時間外の米長期金利が2.66%付近まで上昇して取引を再開させたこともドル買いをサポートした。ドル円は早朝の102.03円から102.21円まで下値を切り上げた。小安く寄付いた日経平均株価は底堅さを感じさせながらも、節目の15500円を前に伸び悩みが継続。日銀支店長会議で挨拶した黒田総裁の発言内容にも新味はなく、円相場自体の値動きは限定的だった。
 
ユーロドルは1.3581ドルまで売られて先週末安値を下抜け。先月26日以来の安値を示現した。ポンドドルも2008年10月以来の高値を塗り替える動きが一服。ドル高に押されて1.7136ドルまで調整した。資源国通貨も弱含み、豪ドル/ドルは0.9342ドル、NZドル/ドルは0.8714ドル、ドル/加ドルは1.0664加ドルまで、それぞれ対ドルでの下値を拡大させた。クロス円も円の動意が限られたことから対ドルにつれてじり安。ユーロ円は138.72円、ポンド円は175.04円、豪ドル円は95.44
円、NZドル円は89.03円、加ドル円は95.77円まで水準を下げた。
 
午後はドル買いも一巡し、株価動向に一定の警戒を払いつつも海外勢の参入に向けて様子見ムードを高めていくか。ドル円は米雇用統計後につけた102.27円が短期的な上値のめど。下値への安心感があるなかで、まとまったフローなどで突破していく可能性はある。ただ、テクニカル面でのサポートはあるものの、材料には乏しく大きな動きを過剰に期待すべきではないだろう。
 
 
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