東京午後 株高進み円売りもドル円の上値は限定的

2013年07月09日 15:45

午後は日経平均株価が前日の寄り付き直後に示した5月下旬以来の高値となる14400円台後半に迫る水準まで上げ幅を拡大させたことを受けて円売りの動きが強まった。まちまちな結果となった中国6月の消費者物価指数・生産者物価指数の発表を通過し、中国株がプラス圏でしっかりと推移していたことも支え。また明日の米FOMC議事録やバーナンキFRB議長の講演を控えて米金融政策の引き締め期待は依然として高いが、リスク許容度の改善に伴うフローもあって午前のドル高もいく分巻き戻された。

ユーロ円は130.51円、ポンド円は151.53円、豪ドル円は92.65円、NZドル円は79.18円、加ドル円は96.03円まで株価上昇の動きにあわせて騰勢を強めた。クロス円の上振れに連れたほか、ドル高が失速したことも手伝って、ユーロドルは前日高値を上回る1.2889ドルまで、ポンドドルは1.4964ドル、豪ドル/ドルは0.9147ドル、NZドル/ドルは0.7819ドル、ドル/加ドルは1.0546加ドルまで対ドルでの高値を更新した。ただしドルストレートに関しては午前の下押し水準から一定の買い戻しがあったものの、前日引け値からの上昇率は極めて限定的でドル高修正の範囲内の動きだったといえる。

ドル円はドルに調整売りが入っていたことが上値を抑える結果となり、クロス円にやや遅れる格好で101.30円までの上昇にとどまった。米長期金利の値動きも乏しく、一段の高値を更新するには本邦株高のみではやや材料不足にも感じられた。