本日の見通し(NY市場) 弱い地合いのなか、FOMC議事要旨に注目

2014年04月09日 22:02

 本日のNY株式相場は上値が重い動きか。昨日は自律反発となったが、上値の重さが目に付く結果となった。足元の調整圧力を払しょくするような手掛かりがないなかでは、大きな反発を期待するのは難しいだろう。
 
 ただ、本日は3月18-19日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表される。米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が高まった会合だけに、議論の中身が注目される。その後、イエレンFRB議長が若干ハト派的な発言をしたことで、早期利上げ期待は緩んだ感もあるが、議論の中身次第では再び市場がFRBの金利正常化を意識することもありうるだろう。
 
 なお、8日夕に発表されたアルコアの決算は利益が市場予想を上回り、時間外取引で同社株は上昇した。本日は取引時間前にコンステレーション・ブランズ、プログレッシブ・コープ、取引時間後にベッド・バス・アンド・ビヨンドが決算を発表する。
 
 
 8日のNY株式相場は4営業日ぶりに反発。3営業日続落という日柄的な要因と1-3月期企業決算を控えたことから、自律反発となった。特に足元の下落を主導していたツイッターやフェイスブックといった人気が高いモメンタム銘柄の反発も、相場の反発を促した。ダウ平均は前営業日比10.27ドル高い16256.14ドルで終了した。
 
 米主要株価指数は序盤は売りが先行。軟調な欧州株式相場の流れを引き継いだほか、国際通貨基金(IMF)が今年の世界経済成長率予想を3.6%へ引き下げたことなどが影響した。ただ、米国の成長見通しが据え置かれたほか、足元で主要株価指数が3営業日続落だったことから、自律反発となった。また、下げ相場を主導していた投資家人気の高いモメンタム銘柄が総じて堅調だったことも反発を支えた。ただ、地合いは悪く総じて上値の重い動きとなった。
 
 NASDAQは前営業日比33.24ポイント高の4112.99ポイント、S&P500は前営業日比6.92ポイント高い1851.96ポイントで終了した。