本日の見通し(NY市場) 堅調地合い、グーグルの株式分割の影響に注目

2014年04月03日 20:54

本日のNY株式相場は堅調か。昨日はADP雇用統計が予想をわずかに下回る19.1万人増となったが、おおむね堅調な結果と評価された。S&P500が連日の過去最高値を更新となったが、さすがに日中の動きは上値の重さを感じさせるものとなった。米国債利回りが全般的に上昇したことも影響したかもしれない。
 
 本日はISM非製造業景況指数が発表される。市場予想では前月から上昇することが予想されている。予想を下回ったとしても、前月から上昇していれば底堅い地合いはそれほど変わらないとみられる。新規失業保険申請件数も31万件台であれば、おおむね評価されるだろう。この他では米貿易収支も発表される。
 
 経済指標以外では、グーグルの株式分割に伴い、本日よりクラスC株がGOOGとして、クラスA株がGOOGLとして取引される。分割に伴うボラティリティの高まりなどのリスクを軽減するために、6月20日までS&P500とS&P100はGOOGとGOOGLの両方が採用され、それぞれS&P501、S&P101となる。市場では取引開始直後に裁定取引などから両銘柄に価格差が生じる可能性が想定されているものの、半日程度で同価格に収れんしていくと考えられているようだ。ここから生じるボラティリティの高まりなどには注意したい。
 
 このほか、本日は欧州でECB理事会が開催される。ECBによる金融緩和への市場の期待は高い。緩和の見送りがサプライズになるとの見方もあり、結果を受けたリスク選好度の変化にも一応、注意を払うべきだろう。
 
 
 2日のNY株式相場は4営業日続伸。週末に3月の雇用統計の発表を控えるなか、底堅い経済指標を好感した。S&P500は連日の過去最高値更新となった。ダウ平均は前営業日比40.39ドル高い16573.00ドルで終了した。
 
 米主要株価指数は買いが先行。3月のADP雇用統計は19.1万人増と市場予想(19.5万人増)を下回ったものの、雇用情勢の堅調さが示唆された。また、2月の製造業受注指数の伸びが予想を上回ったことも好感した。週末に米雇用統計を控えていることから値幅が狭く、伸び悩んだが終始、底堅い動きとなった。
 
 NASDAQは前営業日比8.42ポイント高の4276.46ポイントとなった。S&P500は前営業日比5.38ポイント高い1890.90ポイントなり、前日に続いて連日の過去最高値更新となった。