本日の見通し(為替) ドル円は102円台を目指した展開に

2013年07月08日 08:53

5日の為替市場は円安・ドル高。この日発表された6月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)が市場予想を上回る増加幅となったうえ、5月・4月 分も上方修正された。失業率は7.6%となり、市場予想の7.5%へ低下しなかったものの、特に悪材料視されていない。ドル円は101.23円まで上昇 し、5月31日以来の高値をつけた。ユーロドルは1.2806ドルまでドル高推移。その他の通貨に対してもドル買いが進んだ。クロス円の方向感は揃わな かったものの、ユーロ円は129.89円まで、加ドル円は95円後半まで上昇した。
本日の東京タイムでは、ドル円を主体とした円安が続きそうだ。 6月半ば以降の反発局面が続くなかで、円安・ドル高基調に過熱感は乏しく、5月高値である103円後半を目指した展開が続くのではないか。次の心理的節目 である102.00円にかけては抵抗感があるとしても、このところの流れを押しとどめるほどの圧力はないだろう。今週は米量的緩和の年内縮小観測を高めた 際の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の公表が予定されているほか、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演も予定されており、一段の ドル高につながる手がかりが得られる可能性もある。
なお、本日は本邦国際収支が発表される。市場予想では、貿易収支は赤字が続く見通し。足元の流れからすれば、結果次第では円安の流れを後押しするか。ただ、ドル円はドル高メインで上値を伸ばしており、国際収支の結果に対する反応があっても一時的だろう。