本日の見通し(東京市場 為替) 米雇用統計を控えた様子見が続きそう

2014年04月04日 08:01

NYタイムは本日の米3月雇用統計発表を控え、米株価が横ばいで引けるなど市場全般的に様子見ムードが支配的で、ドル円は103円後半レンジを中心に推移した。ユーロは、ECB理事会で金融政策は据え置かれたものの、ドラギ総裁が金融緩和への前のめりな姿勢をうまく市場に伝えたことから一時1.37ドル割れまで急落した。ユーロ安・ドル高の波及で、ドル円は104.12円まで一時強含み、東京タイムにつけた高値を上回ったが、上昇が一服すると104円割れへ失速。米雇用統計を控え、積極的にレンジを広げていく動機も強まりにくく、ユーロ円など欧州通貨のクロス円のさえない動きもドル円の上昇を抑制した。ユーロ円は143円台から一時142円前半まで急落している。
 東京タイムも米雇用統計を控えた様子見で、ドル円は海外市場からの103円後半レンジを中心とした動意の鈍さが続きそうだ。積極的な売買を誘いそうなイベントも乏しい。米株式市場が横ばいで引けた後を受け、本邦株式市場の動きは鈍そうで、為替相場を刺激する材料にはならないだろう。実質ゴトー(5・10)日の仲値公示に掛けて、少し値動きはあるかもしれない。だが、レンジを抜けて売り買いが大きく進む展開は想像しにくい。ただ、手控え感が強い中では、大きめなフローが生じたところで、通常より値動きが荒っぽくなることに多少驚くような場面はあるかもしれない。