本日の見通し(東京市場 為替) 海外の流れ引き継ぎ、円安推移

2014年04月03日 08:01

NYタイムは、週末に3月の米雇用統計の発表を控えるなか、底堅い米指標結果を好感し、米株価と米金利がそろって上昇した。ドル円は103円後半の底堅さを維持し、103.88円前後でNYを引けた。一方、ユーロは本日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、景気回復支援のためにドラギ総裁がユーロ高をけん制するとの警戒感もあり売り優勢。ユーロドルは一時1.3753ドルまで下落し、ユーロ円も142.73円まで弱含んだ。
 東京タイムは海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円はドル高・円安推移を継続しそうだ。米金利が上昇する中においても、海外市場で株価が底堅さを維持したことが本邦株式市場の下支えとなり、リスク選好の円売りを促すだろう。クロス円でも円売り優勢となりそうだが、中国・豪経済指標の発表が予定されていることから、結果を受けオセアニア通貨が振幅する場面はあるかもしれない。とはいえ、市場の焦点は米景気が回復し、新興国を含めた世界経済にどのような影響を及ぼすか。東京タイム発表の指標内容で強いトレンドを形成するには至らないだろう。ユーロも次第にロンドンタイムのECB理事会へ向け、様子見ムードを強めてくる可能性がある。