本日の見通し(東京市場 為替) リスク許容度の改善しにくい流れが続くか

2014年04月14日 08:04

先週末のNYタイムでは、米株価や金利の低下でドルの上値が重かった。ドル円は市場予想を上回った米4月ミシガン大学消費者信頼感・速報値の結果を眺めて101.70円付近まで反発したが、リスク選好の円売りが強まりにくいなかで上値は伸びなかった。他通貨はドル安のなかでも方向感が定まらず、ユーロドルは1.38ドル後半、ユーロ円は141円前後で上下した。
 先週は米国の早期利上げ期待に微調整が加わったことや、日銀の追加緩和期待がはく落したことでドル売りや円買いが進んだ。結果としてドル円の下げ幅が大きくなったが、年初来安値を示現した日経平均や、調整が続く米株式市場の動向を嫌気しながらも101円前半では底堅さがうかがえたことで下値には一定の安心感もある。ただ、今週は欧米で週末にイースター休暇を控えている。週後半にかけてはポジション修正が主体の値動きになっていくと予想されるなか、中国の景気減速やウクライナ問題への懸念の再燃を受けてリスク許容度が改善しにくい流れが続くことになりそう。本日の東京タイムでは特段のイベントは予定されていない。まずは週末の欧米の株安を受けた本邦株式市場の推移を見守っていく展開が先行しそうだ。