本日の見通し(東京市場 為替) ドル円・クロス円の下値に安心感か

2014年04月15日 08:00

NYタイムでは好調な米小売データや企業決算を背景にドル買いが先行し、ドル円は102.03円まで日通しの高値を更新した。もっとも、米国の早期利上げ観測の修正に伴うドル高調整の流れは根強く上値は限定的。ドル買いが一巡すると、ユーロドルは当局者によるユーロ高けん制発言を受けて下押してつけていた1.3808ドルから1.3820ドル付近まで持ち直した。資源国通貨は米株高も手掛かりにしっかり。豪ドル/ドルは0.9426ドル、ドル/加ドルは1.0943加ドルまで対ドルで上値を伸ばした。
 本日の東京タイムも手掛かりは少ない。豪準備銀行(RBA)の金融政策決定理事会議事録が公表される予定だが、声明文で言及があったように足元の豪国内データの改善傾向が確認されているなか、当面は中立的な政策維持が妥当との見方が改めて表明されるだろう。通貨高を露骨に懸念する文言が削除されていることで豪ドルは反発が続いている。現在の水準が豪経済に与える影響をRBAがどのように評価しているかは、次回以降の会合で明らかとなりそうだ。欧米の株式が反発して引けたため、本邦株価に対する下値への安心感からドル円やクロス円の大きな下げも想定されない。ドル円は前日に上値を抑えた102円台乗せ水準の定着を目指す展開が先行しそうだ。