ロンドン市場 午後概況 株高で緩やかに円安の流れ続く

2015年01月15日 16:31

午後のドル円・クロス円は底堅く推移。日経平均株価が一時350円近くまで上昇幅を広げるなど、堅調な株価動向を受けてリスク回避ムードの後退が続いた。ただ、先行きに対する不透明感が完全に晴れる状況にもなく、円売りの勢いは限られた領域にとどまった。

ドル円は、米長期金利が1.90%付近まで上昇する動きに連動して117.94円までレンジ上限を広げた。クロス円はおおむねしっかり。NZドル円が91.20円、豪ドル円が96.85円、ポンド円が179.59円まで強含んだ一方で、ユーロ円は138円半ば、スイスフラン(CHF)円は115円半ば、加ドル円は98円半ばと本日高値水準でもち合った。

ユーロドルやポンドドルは上値の重い展開。ドル円が底堅く推移したことで、市場全体がドル買いに傾いたため、ユーロドルは1.1760ドル、ポンドドルは1.5222ドルまで下押ししたほか、ドルCHFも1.0212CHFまでCHF安推移。ユーロドルは、来週のECB理事会での追加緩和観測が上値を引き続き抑制している。ただ、手掛かりとなりそうな材料が乏しい中で、ドルに対する下げ幅は限定的だった。

資源国通貨はまちまち。NY原油先物が、時間外取引で47ドル台へ低下したことが影響して、ドル/加ドルは1.1975加ドルまで加ドル安推移。かたや豪ドル/ドルは、好調な雇用指標を受けて上昇した勢いをやや弱めながらも、本日の高値圏となる0.82ドル前後で底堅く推移した。