ロンドン市場 午前概況 SNB介入観測でCHF売り先行も巻き戻しに

2015年01月27日 20:08

ロンドン午前は、東京タイムにダンシン・スイス国立銀行(SNB)副総裁が「為替市場への介入の準備はある」と述べたことが材料として蒸し返され、実際にSNBが行動するとの噂も流れたもようで、スイスフラン(CHF)売りが先行した。しかし動意一巡後は巻き戻しのCHF買いが入っている。
 
ユーロドルは対CHFでの買いを手掛かりに一時1.1346ドル、ユーロ円も133.95円まで上昇。一方でドルCHFは0.9168CHF、CHF円は128.80円までCHF安となった。しかし巻き戻しのCHF買いが強まると、ドルCHFは0.8936CHF、CHF円は132.17円までCHF高に。ユーロドルは1.13ドル割れ、ユーロ円は133円前半へ反落した。ドル円は対ユーロでのドルの強弱をにらみながら、117.85円まで下落後に118円前半を回復している。
 
ポンドは予想比で弱めの英10-12月期GDPを受け、対ドルで1.5060ドル、対円で178円付近へ水準を下げている。同指標は、前期比+0.5%(予想+0.6%、前期+0.7%)、前年比+2.7%(予想+2.8%、前期+2.6%)となった。
 
資源国通貨は、対CHFでのユーロの上下にともなって、豪ドル/ドルは一時0.7968ドル、NZドル/ドルは0.7455ドルまで上昇する場面もあった。豪ドル円は94.09円までレンジ上限を広げ、NZドル円も一時88円付近へ持ち直した。