ロンドン市場 午前概況 PMI受けてユーロ圏の先行き不安後退

2014年10月23日 20:42

ロンドン午前はユーロが買われ、ポンドが売られた。リスク選好パターンの円売りも入っている。本日発表されたドイツやユーロ圏のPMI速報値が強く、ユーロ買いにつながったうえ、このところの世界的な景気不安を構成するユーロ圏の先行き懸念が後退し、円売りを誘った。ユーロ買いよりも円売りが目立っている。英小売売上高指数が弱かったことがポンドの重しだが、本指数の上昇トレンドは崩れていない。
 
相変わらず弱かった仏PMIを受けてユーロドルは1.2614ドル、ユーロ円は135.21円まで下落。その後、ドイツやユーロ圏のPMIを手がかりにユーロドルは1.2677ドル、ユーロ円は136.29円までユーロ買いが優勢に。低下が危惧されていた独製造業PMIは2カ月連続の50割れを回避した。
 
ドル円は107.64円まで強含み。世界景気の先行きを背景とした円買い圧力が後退している。下げて始まった欧州株価指数の一角はプラス転換した。米長期債利回りもやや上昇。ドル円やユーロ円の上昇につれ、加ドル円は95.72円、豪ドル円は94.52円まで上げた。
 
弱い英小売売上高を背景にポンドドルは1.5995ドルまで下げた。ドル円の上げに支援されて172.59円まで強含んだポンド円は172円前半へ押し戻されている。
 
NZドル/ドルは0.78ドル半ばで安値もみ合い。NZ消費者物価指数が鈍化し、利上げ休止期間が長引くとの観測が広がっている。来週30日にはNZ準備銀行(RBNZ)が政策金利と声明を発表する。円売りからNZドル円は84円半ばまで下げ幅を削ったが上値は重い。