ロンドン市場 午前概況 HICPこなし、ユーロの売り買い交錯

2014年08月29日 20:03

ロンドン午前の為替市場は、ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値の発表前後でユーロが上下した。ロンドン朝方にかけて1.3160ドルまで弱含んだユーロドルは、ユーロ圏HICPの発表後に1.3196ドルまで強含んだ。ユーロ圏HICPの総合は一段と鈍化したが、市場予想と一致。コアは前年比+0.9%と、市場予想の同+0.8%を上回った。ユーロ圏失業率は高止まり。
 
来週の欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、注目されたインフレ率が無難な結果だったことがユーロを押し上げたが、ウクライナ情勢をめぐり同国首脳やロシア、EU高官などがそれぞれの主張を繰り返すなど対露経済制裁の拡大も否定できず、ユーロの上値は伸びなかった。ただ、ユーロ円は137.20円まで堅調に推移。月末絡みの円売りも入っているようだ。ドル円は103.99円までじり高。米長期債利回りはやや上昇している。
 
ポンド円は172.54円、加ドル円は95.88円、NZドル円は87.19円まで円安推移。大阪225先物や欧州株価指数は小高かったものの、買いは続いていない。
 
ポンドドルは1.6608ドルまで強含んだが、次第に伸び悩み。豪ドル/ドルやNZドル/ドルも上振れ後に失速している。ユーロクロスのフローが交錯し、対ドルの値動きに影響した。
 
 
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