ロンドン市場 午前概況 FOMC後のドル高に修正、CHFは軟調

2014年12月18日 20:51

ロンドンタイム午前の為替相場では、昨日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に進んだドル高に修正が入った。一方、スイス国立銀行(SNB)がマイナス金利導入を決定したことを受けて、スイスフラン(CHF)は軟調。SNBは中銀預金金利を-0.25%に設定し、ターゲットとなる3カLIBORの目標レンジをこれまでの0.00-0.25%から-0.75% - +0.25%に拡大する措置を1月からに導入することを決めた。ドル/CHFは0.9848CHFまで急騰し、2012年8月以来のCHF安となったほか、CHF円は120.62円まで弱含んだ。
 
欧州通貨はCHF安につられ売りが先行したものの、ドル高修正が優勢となるなか持ち直した。ポンドドルは1.55ドル半ばから1.5662ドルまで上値を伸ばし、ポンド円は185.89円まで買われた。英11月小売売上高が前月比・前年比でともに市場の予想を大きく上回ったことも、ポンドの買い戻しを後押した。また、ユーロドルは1.2278ドル、ユーロ円は145.85円を安値に下げ渋った。ただ、ポンドやオセアニア通貨でのユーロ売りが重しとなって戻りは限定的。独12月Ifo景況指標はほぼ予想通りの結果となり、反応は見られなかった。
 
原油価格の反発も支援材料に資源国通貨はしっかり。直近で目立っていた資源国通貨安にやや巻き戻しが入り、豪ドル/ドルは0.8203ドル、NZドル/ドルは0.7754ドル、ドル/加ドルは1.1581加ドルまでドル安・資源国通貨高が進んだ。対円でも、豪ドル円は97.20円、NZドル円は91.91円、加ドル円は102.36円まで高値を更新。
 
ドル円は118円半ばを中心に上下動。東京タイムでつけた高値119.02円を試す動きに持ち込めず118.26円まで下押したが、マイナス圏で推移していた米長期債利回りの上昇も下支えに下げ渋った。