ロンドン市場 午前概況 露・ウクライナ停戦合意報道で、ドル売り先行も短命

2014年09月03日 20:00

ロンドンタイム午前は、ポロシェンコ・ウクライナ大統領が露と停戦で合意したと発表し、地政学リスクへの警戒感が緩み、ドル売り・円売りが先行した。ただその後に露報道官が露は紛争に関与していないため、プーチン大統領は停戦に合意しないとの見解を表明するなど報道が錯綜し、リスク回避の巻き戻しは限定的にとどまった。明日以降に、ECB理事会や米雇用統計を控えていることから様子見ムードも。安部新内閣人事が発表され、材料出尽くし感からドル円は104.87円まで利食い売りに押されたが、米10年債利回りが2.45%台まで上昇基調を強めたことや欧州株の上昇も支えに、105円付近に水準を戻した。
 
ユーロドルは1.3157ドルまで上値を伸ばした後は、1.31ドル前半の安値圏に押し戻された。この日発表された、域内各国の8月サービス業PMIの確報値が、総じて速報値を下回ったまた、ユーロ圏全体のサービス業および総合指数も低下。また、ユーロ圏8月小売売上高も前月比でマイナス圏に転じ、市場予想を下回った。指標結果への反応は限られたが、ユーロは上値を圧迫された。ユーロ円は一時7月15日以来の高値水準となる138.28円まで上昇した。また、ポンドドルは1.6497ドル、ポンド円は173.38円まで買われた。英8月サービス業PMIが昨年10月以来の高水準となる60.5まで上昇したことも、ポンドの下支えとなった。
 
資源国通貨はしっかり。NZドル/ドルは0.8332ドル、NZドル円は87.51円まで上値を伸ばし、ドル/加ドルは1.0900加ドル、加ドル円は96.36円まで加ドル買いが進んだ。また、豪ドルは市場予想を上回った4-6月期GDPも支えに、豪ドル/ドルは0.9334ドル、豪ドル円は98.04円まで一段高。
 
 
 
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