ロンドン市場 午前概況 雇用統計後のドル高に調整 ECBのQE始まる
2015年03月09日 19:52
ロンドンタイム午前はドルが主要通貨に対して下落。先週末の米雇用統計後のドル高に調整が入った。昨年末以来の水準まで上昇していた米長期金利が、時間外でじりじりと低下したことも調整の動きを促した。ドルインデックスも2003年9月以来の高水準を維持しつつ上昇が一服。ドル円は一時120.70円前後まで上げ幅を縮めた。
ユーロドルは1.0907ドルまで反発。テクニカル面で短期的な売られすぎが示唆されるなか買い戻しを強めた。欧州中央銀行(ECB)からは、ドイツやイタリアで量的緩和プログラムに基づく国債購入が開始されたと伝わった。マルタ中銀総裁は週内の買い入れ開始を示唆した。独10年債利回りは一時0.335%まで低下。ギリシャを除き、加盟国の長期金利は総じて低下しているが、ドル高が巻き戻されるなかでユーロは買いが優勢。ユーロ円も131.72円まで日通しの高値を更新した。
ポンドドルは1.5122ドル、豪ドル/ドルは0.7740ドル、ドル/加ドルは1.2575加ドルまで対ドルで強含み。東京タイムにキーNZ首相の発言をきっかけに、金融政策に対する慎重な見方を強めたNZドル/ドルも0.7391ドルまで反発。クロス円も総じて対ドルの堅調さに連れ、ポンド円は182.71円、豪ドル円は93.47円、NZドル円は89.23円、加ドル円は96.03円まで上値を伸ばした。