ロンドン市場 午前概況 製造業PMI弱く欧州通貨に売り、ドル円は調整

2014年10月01日 20:39

ロンドン午前は欧州通貨が売られた。9月の独・ユーロ圏の製造業PMIは下方修正され、独製造業PMIは昨年6月以来に景況判断の分岐点である50を下回った。PMIはGDPに先行する傾向があり、欧州景気の後退局面入りが意識される。9月の英製造業PMIは低下傾向を継続し、昨年4月以来の低水準を記録。欧州経済の弱さが経済的なつながりの深い英国へ波及する可能性は意識される。
 
ユーロドルは1.2585ドル、ポンドドルは1.6162ドル、ユーロ円は138.20円、ポンド円は177.54円まで下げた。下げ一服後に戻りを試したが、上値は抑えられている。
 
ドル円は109.70円付近まで伸び悩んだ。東京タイムに110円の節目を達成したことから利益確定の売りが出ているが、調整安に勢いはなくドル高基調は健在。週末に発表される米雇用統計を見据えた調整色も今のところ薄い。
 
オセアニア通貨は下げ幅を削った。豪小売売上高が弱かったことから下値を探っていた豪ドル/ドルは、年初来安値の更新を回避し0.87ドル前半へ戻した。NZ当局による通貨安誘導の余韻が残るNZドル/ドルも0.78ドル前半まで切り返した。豪ドル円は95.80円付近、NZドル円は85.70円付近へと水準を切り上げた。
 
 
 
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