ロンドン市場 午前概況 米GDP控えドル円調整、欧州通貨は不安定な上下

2015年01月30日 21:05

ロンドン午前は今夜に米GDPの発表を控えるなか、調整中心の推移となった。ドル円は米長期金利の1.71%台までの低下を受け、117.54円まで下落。クロス円も円買いに押され、ユーロ円は133円ちょうど付近、ポンド円は177.03円、スイスフランは126.96円まで水準を下げた。ただ、欧州通貨はここもとスイス国立銀行(SNB)の介入をめぐり推移が不安定なスイスフラン(CHF)に対する強弱ほか、各欧州通貨間のテンションの振れで方向感が定まらず、クロス円も下げ渋って水準を回復するなど振れやすかった。
 
欧州通貨は、対ドルでユーロは1.13ドル前半での上下から、やがて1.1364ドルまで小幅高となった。ドルCHFは0.9284CHFまでCHF安推移となったものの、0.92CHFの節目に近づくCHF買いが進むなど不安定な動意。ポンドドルは1.50ドル後半で推移した。
 
資源国通貨は、NZドルがNZ準備銀行(RBNZ)の政策スタンスが引き締めから中立に転じたことを材料に昨日から売られている流れが蒸し返されたほか全般的に下落。NZドル/ドルは0.7240ドル、豪ドル/ドルは0.7731ドルまで売られた。ドル/加ドルは1.2671加ドルまで加ドル安推移。クロス円でも下落し、ドル円同様に円買いも重しで、NZドル円は10月30日以来の安値85.16円、豪ドル円は昨年3月18日以来の91円割れとなる90.94円、加ドル円は92.79円まで下落した。