ロンドン市場 午前概況 米政策期待でドル高、資源国通貨は軟調

2014年11月05日 20:51

ロンドン午前は、米国の政策期待からドル高。米中間選挙において上下両院で共和党が勝利したため、今後共和党寄りの政策が通りやすいとの見方がドルを押し上げた。また、ユーロ圏や英国のさえない指標結果も、欧州通貨の下落を通じて、ドルを下支えした。
 
米共和党勝利は、規制緩和などで企業寄りとされるため株高が進んだほか、FRBの積極的な緩和姿勢に否定的で、今後の利上げ期待感もあって、金利も上昇した。
 
ドル円は、米長期金利が2.35%台へ戻すのに合わせて、114.60円まで6年10カ月ぶりの高値を更新した。
 
他通貨も対ドルで軟調。ユーロドルは、1.2475ドルまで下げ幅を広げた。発表された一連の欧州サービス業PMIは、スペインやイタリアが強く、フランスが上方修正されたが、ドイツやユーロ圏は下方修正されるなどまちまちだった。また、ユーロ圏の9月小売売上高は前月比で-1.3%と市場予想の-0.8%よりも悪かった。ポンドドルも、昨年5月以来の低水準となるサービス業PMIを受けて、1.5869ドルまで下押しした。
 
また資源国通貨も総崩れ。原油価格の下落やドル高に伴う商品市況の下落が意識され、豪ドルや加ドルは年初来安値を更新。豪ドル/ドルは0.8612ドル、ドル/加ドルは1.1467加ドルまでドル高推移。NZドル/ドルも0.77ドル半ばで上値が重くなった。
 
クロス円は買い先行後に失速。ユーロ円は143.44円までレンジ上限を広げた後は、142円後半まで押し戻されたほか、昨年5月以来の99.72円まで上昇した豪ドル円は98.62円まで下落した。ポンド円は182.89円から181円後半まで下げて本日の上昇幅を全て失ったほか、加ドル円も99.47円まで下げる場面があった。
 
 
 
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