ロンドン市場 午前概況 産油国通貨売り継続、ドル円118円前半で膠着

2014年11月28日 20:57

ロンドンタイム午前の為替相場では、加ドルを中心に産油国通貨売りが継続。石油輸出国機構(OPEC)総会で減産が見送られ原油価格が急落したことが引き続き材料視された。ドル/加ドルは1.1391加ドル、加ドル円は103.71円まで加ドル売りが進んだ。NYタイムでは加7-9月期GDPの発表が控えている。ポンドもじり安で、ポンドドルは1.57ドル大台を割り込むと1.5680ドルまで下げ幅を広げ、ポンド円も一時185円前半まで押し戻された。
 
ユーロドルは1.2429ドルまで小幅下値を広げたものの動意は鈍く、ユーロ円は147円大台を挟んで小幅上下。ユーロ圏11月消費者物価指数(HICP)・速報値は前年比で前回の+0.4%から+0.3%に鈍化したが、市場予想通りの結果となり、反応は見られなかった。ギリシャ7-9月期GDPは速報値の+1.7%から+1.9%に上方修正された。オセアニア通貨はもみ合い。豪ドル/ドルは0.85ドル前半、NZドル/ドルは0.78ドル半ばで推移したほか、豪ドル円は100円後半、NZドル円は92円後半で小動き。
 
また、ドル円は日経平均の大幅反発を好感した上昇は一服し、118.34円を頭に118円前半で膠着。主要欧州株価指数が軒並み売りが先行し、時間外の米10年債利回りが2.20%台で低下基調を維持したことも、ドル円の上値を重くした。