ロンドン市場 午前概況 独主要州CPI弱く、ユーロ軟調

2014年11月27日 20:15

ロンドンタイム午前の為替相場ではユーロが軟調。独主要州の消費者物価指数(CPI)が軒並み鈍化したことが材料視された。独ザクセン州の11月CPIは前年比+0.7%と、2010年2月以来の低水準を記録し、独ヘッセ州のCPIは前年比+0.5%と2010年6月以来の低水準に鈍化した。ブランデンブルグ州のCPIも前年比+0.7%にとどまり、2010年2月以来の低水準となった。NYタイムで発表予定の独11月CPIへの警戒感も強まり、ユーロは売りが優勢に。
 
ユーロドルは1.2524ドルを頭に1.2465ドルまで下値を広げ、ユーロ円も146.43円まで弱含んだ。独雇用統計は強い結果となったが、ユーロの動向を占うテーマから外れており材料視されず。ドラギECB総裁の「ファイナンス環境は異例なほど弱い」、「ECBが想定している穏やかな回復はまだ継続中」などの講演内容が伝わったが、サプライズはなく反応は見られなかった。ポンドは買いが先行するも、ユーロ安につられ失速。ポンドドルは1.5826ドルを高値に1.5748ドルまで反落し、ポンド円は185.95円から185.02円まで水準を切り下げた。
 
資源国通貨はまちまち。強い豪民間設備投資を背景とした豪ドル買いが続き、豪ドル/ドルは0.8615ドル、NZドル/ドルは0.7927ドルまで上値を伸ばしたが、ユーロドル主導のドル高を受けて上げ幅を縮小。また、豪ドル円は101.06円、NZドル円は92.99円まで高値を更新した。加ドルは重い動き。石油輸出国機構(OPEC)が本日生産目標を公表する予定となっているなかで、原油価格が軟調に推移しており、加ドルを圧迫。ドル/加ドルは1.1279加ドル、加ドル円は104.10円まで加ドル売りが進んだ。
 
また、ドル円は感謝祭休暇で市場参加者のフローが細まっている中、小動き。117.24円を安値に戻りは117円半ばにとどまっている。