ロンドン市場 午前概況 欧州通貨軟調、ドル円は101円後半で動意薄

2014年05月09日 20:00

ロンドン午前は小動きながら欧州通貨が弱含んだ。この日発表された英3月鉱工業生産は前月比で-0.1%、同製造業生産は+0.5%でともに市場予想を上回ったが、鉱工業生産の前月分は下方修正された。指標発表後、わずかにポンド売りが先行し、ポンドドルは1.6900ドル、ポンド円は171.91円までレンジ下限を拡大。また、昨日にドラギECB総裁の発言をきっかけに弱含んだユーロは、ユーロドルが1.3804ドル、ユーロ円が140.44円まで安値を更新するなど、上値の重い地合いが継続。同じく欧州通貨のスイスフラン(CHF)も売りが先行し、ドル/CHFは0.8830CHF、CHF円は115.23円まで下押した。
 この間、ドル円は101.78円までわずかに日通しの高値を更新し、101.70円付近でこう着相場が続いた。101円半ばでは底固さを示しているが、11日にウクライナ住民投票を控え、ウクライナ情勢への警戒感から積極的に上値を試しにくい。関連市場でも、欧州株や大証225先物は小幅安水準で動意が鈍く、米10年債利回りは2.60%台で横ばい推移が続き、手がかりとはならなかった。オセアニア通貨も動意が鈍く、豪ドル/ドルは0.93ドル後半、NZドル/ドルは0.86ドル前半、豪ドル円は95円前半、NZドル円は87円後半の狭いレンジ内で上下。また、NYタイムに加雇用統計の発表を控え加ドルは堅調な動きで、加ドル円は4月7日以来の94円台に乗せると94.06円まで高値を更新し、ドル/加ドルは1.0817加ドルまでドル売り・加ドル買いが進んだ。