ロンドン市場 午前概況 欧州通貨に動意も値幅は限られる

2014年05月12日 20:09

ロンドン午前の為替市場はポンドが堅調だった一方で、ユーロは買い先行後に上値が重くなった。ポンドは、英国の景気回復や早期の利上げ期待が下支えとなった。また、NY金先物がもち直すなどドルが軟調に推移したことも、ポンドを支えた。ポンドドルは1.6903ドル、ポンド円は172.30円まで上昇幅を広げたほか、ユーロポンドは0.8143ポンドと2013年1月以来のポンド高水準をつけた。一方で、ユーロは後半失速。短期勢の買い戻しを受けて、ユーロドルは1.3775ドル、ユーロ円は140.45円まで買いが先行した。しかし、対ポンドでのユーロ安が重しとなり、取引一巡後は上昇幅を縮めた。とはいえ、材料難から積極的な取引は控えられたもようで、各通貨の値幅は限定的だった。
 その他の通貨は、おおむね東京タイムのレンジの中での値動きに。豪ドル円は95.61円、豪ドル/ドルは0.9379ドルまでレンジ上限をわずかに広げたが、取引の中での値動きといった範ちゅうで特に材料は見当たらなかった。また、ドル円は序盤に若干緩む場面はあったが、その後は101.90円付近でのもち合いへ移行。その他のクロス円も材料難のなかで、動意は鈍かった。関連市場では、欧州株は底堅く推移したほか、米長期金利も2.64%付近へ戻したが材料視されなかった。