ロンドン市場 午前概況 欧州通貨が重い一方、資源国通貨に持ち直しも

2014年12月23日 21:27

ロンドン午前、欧州通貨は序盤こそ昨日の下落に対する反動でじり高も、次第に水準を沈める展開。祝日の東京に続き、欧州もクリスマス休暇モードに入っている影響もあってが、為替市場は全般的に方向感は定まらなかった。
 
欧州株が底堅く寄り付くと、ユーロドルは1.2246ドル、ユーロ円も147.11円まで上昇。しかしその後は1.2220ドル、146円後半へ水準を下げた。ギリシャ大統領選出投票で、サマラス・ギリシャ首相が選出に必要な票を得られなかったことが下押し圧力となったようにも見える。
 
ポンドドルも1.5609ドル、ポンド円は187.49円まで上昇したが、その後はポンドドルが年初来安値1.5537ドル、ポンド円は186.58円まで下落。弱めの英指標が重しとなった可能性がある。英7-9月期GDP・確報値は、前期比では市場予想や改定値の+0.7%と変わらなかった。だが、前年比は+2.6%と、市場予想や改定値の+3.0%より弱かった。また、英7-9月期経常収支は270億ポンドの赤字と、市場予想の232億ポンドの赤字より悪化。4-6月期の経常赤字も231億ポンドから243億ポンドに修正された。
 
一方で資源国通貨は対欧州通貨での強含みを手掛かりに、相対的に低位ながら戻している。NZドル/ドルは0.7756ドル、NZドル円は93.14円までじり高。ドル/加ドルは一時1.1613加ドル、加ドル円は本日高値103.44円に迫る加ドル高推移。0.8088ドルまで年初来安値を更新した豪ドル/ドルも0.8142ドル前、豪ドル円は97.78円まで水準を上げた。
 
ドル円は、欧州タイムも120円超えの円安水準ながら狭い値幅を継続。本邦勢不在のアジアタイムからのレンジ120.01-19円を維持した。