ロンドン市場 午前概況 材料難で小動き、イベント控えた様子見も

2014年12月15日 20:08

ロンドンタイム午前の為替相場は小動き。新規材料が乏しく、明日以降の米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合を控えた様子見ムードも強く、方向感は鈍い。NY原油先物が時間外取引で緩やかに買い戻しを先行させ、先週末に暴落した欧州主要株価は反発するなど、リスク回避ムードは後退。ドル円は、米長期債利回りの上昇幅拡大も下支えに118円半ばで小じっかり。
 
豪ドルはやや買い戻しが優勢。東京午前に0.8204ドルまで年初来安値を更新した豪ドル/ドルは0.8268ドルまで上値を伸ばしたほか、豪ドル円は98円前後まで切り返し、下げ分をほぼ取り返した。また、NZドル/ドルは0.77ドル半ば、NZドル円は92円前半で小幅上下。
 
欧州通貨はやや重い動き。米長期債利回りの上昇を背景としたドル買いや、対欧州通貨でのオセアニア通貨の買い戻しも重しとなり、ユーロドルは1.2416ドルまでじり安。ノボトニー・オーストリア総裁は金融政策だけでは不十分で、景気刺激には財政政策も必要との見解を示した。ポンドドルは1.5666ドル、ドル/スイスフラン(CHF)は0.9674CHFまでドル高が進んだ。対円でも上値が重く、ユーロ円は147円前半、ポンド円は185円後半、CHF円は122円半ばで推移。