ロンドン市場 午前概況 月末・期末特有のフロー ドル円は109円前後

2014年09月26日 19:56

ロンドンタイム午前は各通貨の動意が限定的。月末・期末のスポット応当日とあって、実需のフローを交えながらも方向感に欠けた。朝方はドル買いが先行したことで、ドル円は109.17円まで日通しの高値を更新。ユーロドルは1.2728ドル、ポンドドルは1.6287ドルまで下値を広げた。弱含みが続く資源国通貨も下値を広げ、豪ドル/ドルは0.8748ドル、ドル/加ドルは1.1133加ドルまで対ドルで下落。NZドル/ドルは0.79ドルを割り込んで昨年9月以来の安値を0.7887ドルまで塗り替えた。ただ、その後は各通貨が対ドルでの下値を切り上げている。ポンドドルは対ユーロでのポンド買いを受けて1.6333ドルまで反発した。ドル円は109円を割り込む水準まで調整するなど上値は限定的。2.5%を挟んで上下する米長期金利の動向はこの日も目立った影響を与えず、フローを主導とした為替市場特有の値動きに終始した。ロンドンのフィキシングに向けて、もう一段の月末要因に絡んだ値動きが生じる可能性は警戒される。
 
クロス円はまちまち。円独自の材料に乏しかった。東京タイムでは塩崎厚労相のGPIF改革に関する発言が意識されたが、海外勢がこの話題を蒸し返した兆候はみられなかった。昨日の米株式市場の急落や、ウクライナ情勢への警戒感が再浮上しているなかで、リスク選好的な円売りも進めにくい状態。ユーロ円は139円前後でもみ合い、ポンド円は対ドルの反発で178.11円まで上値を伸ばした。豪ドル円は95円後半、NZドル円は86.30円付近まで下値を切り上げた。
 
 
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