ロンドン市場 午前概況 月末フローでポンド下落、テーマ性は乏しい

2014年05月28日 20:00

ロンドン午前の為替市場は、ポンド中心にドル高・円高。目立った材料が見当たらない中で、月末関連の資金移動からポンド安が加速したことがドル買い・円買いの流れを誘った。ポンドに連動して他通貨でも、ドル高・円高が進んだ。円高に関しては、さえない株価動向によるリスク回避の流れも意識された可能性はある。
 ポンドが下落。ソブリン系のユーロ買い・ポンド売りを受けて、ポンドドルは昨日安値を下回り1.6747ドルまで下落。ポンド円も170.67円まで下げ幅を広げた。他通貨では、ユーロドルが1.3617ドル、ユーロ円が138.64円まで下げた。ただ、ユーロポンドでのユーロ買いフローからユーロの下げ幅は限られた。
 また、割り高感が強まっているNZドルも調整の流れが継続。足元、NZ経済の過熱感が抑制されつつあることを示す指標結果が散見されるほか、米国の金利正常化に伴うドル買い戻しの流れが重しとなって調整売りが進んだ。NZドル/ドルは、90日線を割り込んで0.8485ドルと3月12日以来の安値をつけたほか、NZドル円も86.47円まで下値を伸ばした。ドル円も上値の重い展開。クロス円中心に円高が進む中で101.80円まで水準を下げた。
 とはいえ、目先の最大の関心事である欧州の金融政策については、ほとんど新たな材料が提示されず、テーマ性の乏しい値動きだった。