ロンドン市場 午前概況 当局者発言を受けて、ユーロは小幅反発

2014年04月07日 20:45

ロンドン午前の為替市場はユーロが小幅高となった一方で、円は小幅に水準を下げた。独やスペインの鉱工業生産が底堅い結果となったほか、当局者の発言を通じてECBの量的緩和観測に修正が入ったことがユーロを下支えした。ユーロドルは1.3730ドルまで上昇幅を広げたほか、ユーロ円も141円後半まで買い戻された。独2月鉱工業生産・前月比は+0.4%と、市場予想+0.3%を上回った。スペインの鉱工業生産も、前月比+3.1%と大きな伸びとなった。また、ノボトニー・オーストリー中銀総裁が「緩和策を排除しないがECBが直ちに行動する必要はない」と述べ、メルシュECB理事は「量的緩和は理論上の概念、実施までの道のりは長い」との発言し、ECBの追加緩和への期待をいく分後退させた。
 ユーロ円の上昇を手掛かりに、ドル円やその他のクロス円も買い戻しが優勢に。ドル円は103.30円付近、ポンド円は171円前半、豪ドル円は96円付近まで水準を戻した。とはいえ、引き続きさえない株価動向が重しとなり戻りは限定的だった。豪ドルやNZドルは底堅い展開に。豪ドルやNZドルはユーロに対して軟調だったことから、対ドルでも上値は抑えられたが、中国の景気刺激策への期待から豪ドル/ドルは0.92ドル後半、NZドル/ドルは0.86ドル近辺でしっかりしていた。