ロンドン市場 午前概況 弱い独Ifoでユーロ下落、ドル買い強まる

2014年05月23日 20:08

ロンドン午前、独5月Ifo景況感指数が市場予想をやや下回ったことでユーロドルが下落し、他通貨も対ドルで売られた。ユーロドルは1.36ドル半ばから2月13日以来の安値1.3616ドルまで下落し、ユーロ円も138.59円まで本日安値を更新した。独5月Ifo景況感指数110.4となり、市場予想の110.9、前月の111.2を下回った。構成指数の期待・現況指数ともに予想や前月を下回る弱い内容だった。欧州追加緩和観測が根強いなかで、ユーロに対する市場の慎重姿勢を強めた。
 ユーロドル下落に引っ張られ、他通貨も対ドルで売りが強まった。ポンドドルは1.6834ドルまで売られた。豪ドル/ドルは0.92ドル半ばから0.92ドル前半へ反落し、NZドル/ドルは0.8533ドルまで本日安値を更新している。ドル/スイスフラン(CHF)は一時0.8972CHFと2月13日以来のCHF安、ドル/加ドルも1.0909加ドルまで加ドル安推移となった。
 ドル円は、急落したユーロに対するドル強含みを手掛かりに、底堅さを回復した。NY市場が週末から月曜日にかけて3連休となる前の調整をドル買い・円売り方向で次第に強め、101.97円まで上昇した。クロス円は対ドルでの各通貨下落を受けて下押したものの、ドル円上昇を支えに底堅さを回復。ユーロ円は138.80円付近まで下げ幅を縮めた。ポンド円は171.28円まで下落したが171.80円へ、加ドル円は93.52円まで本日高値を小幅に塗り替えた。
 
 
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