ロンドン市場 午前概況 小幅な調整、ドル円101円半ばでこう着

2014年06月27日 19:56

ロンドン午前の為替相場は動意が限られ、小幅の調整にとどまった。この日発表された英1-3月期GDP確報値は、前期比で改定値と変わらずの+0.8%となり、前年比では改定値の+3.1%から+3.0%に下方修正された。発表直後は瞬間的にポンド売りが強まり、ポンドドルは1.7016ドルまで下押し、ポンド円は172円半ばで重い動きとなったが、反応は鈍い。ユーロドルは1.36ドル前半で底堅さを示すも、1.3635ドルを頭に伸び悩み、ユーロ円は138.00円までレンジ下限を広げるなど上値の重い動きとなった。仏1-3月期GDP・確報値は、前年比ベースが0.1%下方修正され、ユーロ圏6月経済信頼感は予想に反して102.0と、前月から低下した。目立った反応は見られなかったがユーロの重しとなった可能性はある。
 欧州株が小幅高水準で小動きを続け、米10年債利回りが2.50%割れを回避したこともあり、ドル円は東京タイムの101.32円を安値に下げ渋ったものの戻りは鈍く、101.40円付近でこう着。また、豪ドル円は95.46円、NZドル円は88.78円まで下値を広げるなど、クロス円は重い地合いが継続。対ドルでは0.8794ドルまで年初来高値を更新したNZドル/ドルが、2011年8月以来となる0.88ドル台復帰に失敗したことも嫌気されて0.8754ドルまで調整。豪ドル/ドルは0.94ドル前半の上下にとどまった。
 
 
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