ロンドン市場 午前概況 小動きだが、ドル円の戻りは相変わらず弱い

2014年04月11日 19:49

 

 ロンドン午前の為替市場で目立った値動きはなかったものの、円買い圧力は継続した。主要な欧州株価指数が軟調だったうえ、大阪225先物が弱かったことが背景。ウクライナ情勢がリスク回避要因として引き合いに出されるが、米国が軍事力を展開しようとしない以上、東西対立の緊迫感は拡大せず、テーマ性は薄い。
 ドル円はロンドン朝方に101.89円まで上昇した後、101円半ばまで押し戻された。ドル円につれて、ユーロ円は141.57円の高値から141円ちょうど前後まで伸び悩み。ポンド円も170円前半まで失速。週末とあって下げの続いているドル円に調整が入りやすかったものの、関連市場の動向は追い風とならなかった。
 一方で、オセアニア通貨はしっかり。豪ドル/ドルは0.9427ドル、NZドル/ドルは0.8706ドル、豪ドル円は95.70円、NZドル円は88.40円まで反発。東京タイムのオセアニア通貨は軟調だったが、欧州勢の参入後は下げ幅を消すなど流れが反転している。対ユーロでもオセアニア通貨は底堅い。
 欧州通貨は小動き。ユーロドルは1.3906ドルまで強含み、1.3900ドル付近の売りを一部消化する場面もあったが、一掃するほどの勢いはなかった。東京・ロンドン午前の値幅は25pにとどまっている。ポンドドルは弱い英建設支出を受けてポンド売りとなったものの、安値は1.6761ドルまで。値幅は30pに満たない。