ロンドン市場 午前概況 小動き、FOMC議事録の公表を控え

2014年04月09日 20:22

ロンドン午前の為替市場ではこう着感が強い。昨日にかけて調整売りが強まったドル円・クロス円で戻りを試す動きが続いたものの、米連邦公開市場委員(FOMC)議事録の発表を控えて模様眺めムードが広がっており、売買は見送られた。欧州通貨や資源国通貨の動意も限定的。発表されたドイツや英国の対外収支は手がかりになっていない。
 ドル円は102.16円、ユーロ円は140.96円、ポンド円は171.03円、豪ドル円は95.79円まで反発が続き、東京タイムの高値をわずかに塗り替えたが、欧州勢が本格参入した後の値幅は限定的。
 ユーロドルは昨日からの高値圏を維持しつつ、1.38ドルを挟んで上下。アジア系ソブリンのフローが観測されていたものの、本日これまでの値幅は30p程度にとどまっている。ポンドドルは1.67ドル半ばで小動きだが、昨日の上昇で2月以降の下降トレンドラインを上回っており、ポンド高・ドル安方向へ勢いがつきやすい。
 豪ドル/ドルは0.93ドル半ばでもみ合い。東京タイムからしっかりとした展開が持続しているが、1月以降の上昇チャネル上限が本日で0.9387ドルに位置しているため、上昇一服感が意識されやすい。NZドル/ドルは節目の0.87ドル前後から押し戻され、0.86ドル後半で推移。ドル/加ドルは1.0942加ドルまで小幅にドル高・加ドル安に振れた。