ロンドン市場 午前概況 小動き ユーロは独指標とECB総裁発言で上下

2014年04月24日 20:10

ロンドン午前は各通貨が小動き。来週以降に日米の金融政策イベントや、注目度の高い経済指標の発表を控えるなかで目先のテーマ性に乏しい展開が続いた。そうしたなかでユーロは上下した。この日発表された独4月Ifo景況感指数が市場予想を上回り、先行きの景況感にも改善がみられたことからユーロドルは1.3844ドル、ユーロ円は141.79円まで高値を塗り替えた。ただ、ドラギECB総裁が講演で「ユーロの水準、金融政策において重要性増している」、「必要ならさらなる流動性の供給が可能」などと述べると失速。前日のレンジ内の狭い範囲で振幅となった。
 ユーロに多少の動意はあったが、それ以外の通貨に手掛かりは乏しく、ドル円は102円半ばでもみ合い。東京タイム午後につけた102.25円からは、米長期金利の持ち直しにも支えられて下値を切り上げたが上伸力に欠けた。米国とのTPP交渉の行方に関して甘利経済再生相の会見が実施されたが反応は極めて限定的だった。ポンドドルは英4月CBI流通取引調査の予想比上振れを受けて1.67ドル後半で底堅く推移。NZドルはRBNZによる利上げ実施後の短期的な調整が継続し、対ドルが0.8565ドル、対円が87.71円までじり安。豪ドルも連れ安で推移し、0.9262ドル、94.86円の本日安値を示現している。