ロンドン市場 午前概況 安堵感で一時ポンド高、エボラ警戒感は目立たず

2014年10月24日 19:55

ロンドン午前はポンドが買われたほか、資源国通貨がしっかりと推移したが、積極的な売買は限られた。NYにエボラ熱患者が上陸したと発表されたことや、英GDP速報値など手がかりはあったものの、26日の欧州ストレステストの結果公表や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて模様眺めムードが支配的だった。関連市場では米10年債利回りがやや低下、欧州株価指数はさえない展開となっているが、為替市場を動意付けるほどの動きはみられない。
 
ポンドドルは1.6072ドル、ポンド円は173.92円まで買われた。7-9月期の英GDP速報値は市場予想どおりにやや鈍化したものの、発表後はポンド買いが優勢に。ウクライナ問題を背景としたロシア制裁や、ユーロ圏景気の減速などは色濃く現れておらず、堅調な英景気回復傾向があらためて示された。ただ、ポンド買いに持続力はなかった。
 
ユーロドルは1.2635ドルまで下押し後、1.26ドル半ばでもみ合いに。豪ドル/ドルは0.8784ドル、ドル/加ドルは1.1211加ドルまでドル安推移したものの、値幅は限定的。NZドル/ドルは0.78ドル半ばで小動き。来週はNZ準備銀行(RBNZ)が政策金利と声明を発表する。
 
ドル円は108円前半に水準を切り上げもみ合いに。NYでのエボラ出血熱発生を受けたリスク回避の円買いは後退している。ユーロ円は136円後半でこう着。豪ドル円は94.99円、加ドル円は96.54円まで小高く推移したが上値は伸びず。
 
 
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