ロンドン市場 午前概況 加ドルやNZドルに買い戻しも全般に月末モード

2014年08月27日 20:11

ロンドン午前の為替市場は小動き。調整主体となるなかで、このところのドル高の反動がみられたものの、値幅は狭かった。月末で取引が手控えられている。欧州債市場では、ドイツやフランス、イタリア、スペインなどの国債が買われ、各10年債利回りは本日も過去最低を更新したが為替市場の反応は限定的。
 
一方で、加ドルが堅調。昨日、米ファーストフードチェーンのバーガーキング・ワールドワイドが加ティム・ホートンズを約126億加ドルで買収すると発表している。買収絡みのフローの思惑もあるようだ。
 
NZドルにも買い戻しが継続。本日NZ乳業大手のフォンテラは、中国で乳児用食品の製造を手がけるビーイングメイトの株式を20%取得し、NZ国内でミルクパウダーの生産能力拡大に5.55億ドルを投じると発表した。フォンテラのCEOはロシアによる禁輸がリスクとしながらも、乳製品価格は中国の需要で持ち直すと見通しを示した。フォンテラが入札ごとに発表している乳製品価格の総合指数は2012年以来の低水準にある。
 
ドル円は103.86円まで弱含み。マクロ系の売りが観測されたが、値幅は20銭程度と狭い。ユーロドルは1.3189ドル、ポンドドルは1.6583ドルまでやや水準を切り上げた。手がかりになっていないものの、発表された仏企業景況感は1年ぶりの低水準を記録している。NZドル/ドルは0.8381ドルまで上昇。ドル/加ドルは1.0889加ドルまでドル安・加ドル高推移。
 
ポンド円は172.35円、加ドル円は95.43円、豪ドル円は97.16円まで本日の高値を更新。NZドル円は87円ちょうど前後で高止まり。ユーロ円は137円ちょうど前後で方向感が薄かった。
 
 
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