ロンドン市場 午前概況 円高・ドル安、米金利低下やユーロ圏の金利上昇で
2014年04月25日 20:40
ロンドン午前の為替市場はドル安・円高に傾斜。ユーロ圏の短期金利の上昇傾向が続く中、米長期金利が2.66%付近まで下げたほか、英国の小売データの底堅い結果を受けて、ドルは主要通貨に対して上値が重くなった。円は、株安を通じてリスク回避ムードが広がったことが下支えとなった。本日発表された英3月小売売上高は前月比+0.1%と、市場予想-0.4%に反して増加。英経済の回復が勢いを増しているとの見方が強まった。
ドル円は昨日安値を下回り、102.02円まで下げ幅を拡大した。17日以来の102円割れに迫った。ユーロドルは、短期金利の上昇を支えに1.3849ドルまで上伸。ポンドドルは、英小売売上高の発表前にしてポジション調整的な流れから1.6790ドルまで下押ししたが、結果を受けて1.6831ドルまで切り返した。そのほか、豪ドル/ドルは0.9292ドル、NZドル/ドルは0.8593ドルまでそれぞれレンジ上限を広げた。
クロス円は軟調。ドル円の下落や株安が影響して、ユーロ円は141.17円、ポンド円は171.54円、スイスフラン円は115.76円、加ドル円は92.54円まで下落幅を広げた。