ロンドン市場 午前概況 円買い戻し継続、加ドルは原油価格下落で軟調

2014年11月04日 21:04

ロンドン午前の為替市場でも、足もとの急速な円売りに対する調整が続き、ドル円・クロス円は上値が重くなった。ただ、日銀の金融政策が緩和方向に向いている中で、積極的に円買いを仕掛ける参加者も少なく、円高の勢いは限定的だった。米中間選挙の結果を見極めたいとの思いや、7日の同雇用統計を控えていることが、投資家の様子見ムードを誘った可能性はある。
 
ドル円は、米長期金利が低下したほか、利益確定売りに押されて113.15円までレンジ下限を拡大。ユーロ円も141.72円、ポンド円は181.13円、スイスフラン円は117.57円までそれぞれ下落した。
 
一方、他通貨はドル円でのドル売りが波及して底堅い展開に。ユーロドルは1.25ドル前半でしっかり。欧州委員会が、秋季経済予測で「ユーロ圏の2014年と2015年の成長率見通しとインフレ見通しを下方修正」したが、すでに下方修正は市場で織り込まれていたことから、反応は限定的だった。ポンドドルも高値圏でもち合い。ポンドドルは1.6008ドルまで上昇後に、さえない英建設業PMIを受けて1.5980ドル台まで下押ししたが、取引一巡後は1.60ドル台へ切り返した。また、豪ドル/ドルも0.8750ドルまでレンジ上限を広げた。
 
こうした中で加ドルはひとり軟調。NY原油先物が11年10月以来の低水準へ下げたことを受け、産油国通貨である加ドルに売りが集まった。ドル/加ドルは1.1384加ドル、加ドル円は99.48円まで加ドル安が進行した。
 
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